広島・緒方監督　歴代Ｖ監督トリオに緊張「あやかりたい」

広島の緒方監督

　広島のＯＢ会が６日、広島市内のホテルで開かれた。古葉、阿南、山本、野村の歴代監督や球団関係者ら１１５人が参加。懇親会では安仁屋宗八会長（７０）が日本一指令を下し、緒方孝市新監督（４５）は壇上で頂点獲りを宣言した。

　「野村前監督が低迷していたチームを２年連続Ａクラスに育てられた。しっかり引き継ぎリーグ優勝、日本一を目指して頑張りたいと思います」

　表情を引き締めて発した力強い言葉。だが、レジェンドの前では緊張を隠せなかった。同じテーブルには古葉、阿南、山本の歴代Ｖ監督。ドラフト３位指名された８６年当時の監督で、就任１年目にリーグ制覇した阿南氏に激励され、「あやかりたい」と思い新た。改めて常勝軍団化も誓った。

　「２３年間Ｖから離れ、黄金時代を知るＯＢの方たちは歯がゆいと思う。（キャッチフレーズの）常昇魂のように、常勝軍団にしないといけない」

　選手、コーチとして１２年間汗を流し、新監督の性格を知り尽くす安仁屋会長は「８０勝」のノルマを課し、「厳しさと優しさを併せ持つ男。若手が伸び、ＣＳ経験もあるので楽しみ。喜怒哀楽を表に出して選手を鼓舞してほしい」と期待した。