ムネリン 日米野球注目選手は恐怖感じるスイングの持ち主

[ 2014年11月8日 10:01 ]

日本と米国の野球について熱く語り合った川崎(左)と張本氏

川崎 張本氏と対談

 【日米野球の注目選手】

 張本 覚えているのは(1960年に来日した)ジャイアンツのウィリー・マッコビー。バックスクリーン上段への打撃練習は、王と2人で見ていて度肝抜かれた。走攻守そろって1番というのは同僚だったウィリー・メイズかな。

 川崎 今回のメンバーで有名なカノ(マリナーズ)は、本当に柔らかい。特に守備は捕ってから送球まで、自分の肘下で全てプレーを終わらせる。ああいうプレーを日本人はやらない。教わっていないんだけど、そっちの方が案外コントロールがいい。それで球が伸びる。ソフトボールの上野さんのように。

 張本 アメリカの野球が来て、日本野球のレベルが上がったのは確か。水原(茂)さんがドジャース戦法を取り入れ、あるいは左対左のワンポイントね。逆に日本が教えたこともある。無死一、二塁で日本は99%送りバント。アメリカは、昔なら打者3人で勝負していたけど、今はバントするもんな?

 川崎 そうですね。僕は昔の選手の映像とか、見たいですね。

 張本 アメリカの選手が一番びっくりしていたのは吉田義男さん。捕ったら、もう投げている。試合前のシートノック、みんなベンチに集まってそれを見ていたよ。後は杉浦忠さんのカーブね。好打者でも、のけぞりひっくり返ってストライク。それをメイズは首をわずかに動かすだけで見逃して、ボールだったね。

 川崎 今回来る選手ではサンタナ(インディアンス)とか、スイングが守っていて恐ろしいです。今ボールだから空振りだけど、ストライクならホームランだな、という。追い込まれると違って、引きつける。2ストライクまでのスイングの仕方が、向こうの打者は上手です。ここもぜひ、注目して見てください。

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