ロ軍 逆転負けで五分に…青木、痛恨併殺打「結果は最悪に」

[ 2014年10月27日 05:30 ]

ジャイアンツ戦の6回、代打で併殺打に倒れベンチで厳しい表情のロイヤルズ・青木

ワールドシリーズ第4戦 ロイヤルズ4―11ジャイアンツ

(10月25日 サンフランシスコ)
 ロイヤルズは25日(日本時間26日)、ワールドシリーズ第4戦でジャイアンツに4―11で大敗し、2勝2敗の五分となった。勝負を分けたのは、4―4の同点で迎えた6回の攻防。ベンチスタートの青木宣親外野手(32)が無死一塁で代打起用されたが、痛恨の一ゴロ併殺。流れが一気にジ軍に傾き、その裏に勝ち越しを許し、引き離された。

 青木は口をへの字に結んだ。1ボールからの2球目。外寄りの速球を思い切り引っ張ったが、一塁手の正面を突いた。好機が一瞬にして消滅する一ゴロ併殺。「悪くても(走者を)二塁に進めるというのは頭にあったが…。結果は最悪になってしまった」と唇をかんだ。

 チームはその裏に3点を勝ち越され、その後も失点を重ねた。結果的に流れを大きく左右した場面。一塁走者は俊足ダイソンで、多くの選択肢があった。ネド・ヨースト監督は「ノリはずっといいスイングをしている。あそこは1点狙いではない。ノリが出塁したら、(次打者の)エスコバルにバントさせるつもりだった」と、犠打のサインは出さずに青木の打棒にかけた。

 俊足走者が一塁にいることで、一塁手はベースに付き、一、二塁間のヒットゾーンも広かった。「ほんのちょっとずれた。芯なら抜けた可能性もあるし、飛んだ方向も悪くなかった」と青木。狙いは悪くなく、紙一重の結果ではあった。

 試合後には短いながらも異例のチームミーティングが開かれ、仕切り直し。「まだ五分五分。あすの試合を獲って次につなげたい」と青木の頭も切り替えられていた。 

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