星野監督 前半戦で復帰も 手術成功、リハビリ始め球宴指揮に意欲

[ 2014年6月18日 07:40 ]

楽天・星野監督

 楽天は17日、休養中の星野仙一監督(67)が「腰椎の椎間板ヘルニア」と国が難病に指定する「胸椎の黄色じん帯骨化症」の手術を受けて無事終了し、リハビリを開始したと発表した。

 手術の日時などは明らかにされていないが、経過が良好なら術後1カ月程度で現場に復帰できる見通し。早ければ7月16日までの前半戦に間に合い、星野監督は親しい関係者に同18、19日に行われるオールスター戦(西武ドーム、甲子園)の指揮を執ることへの意欲を口にしているという。

 術後に星野監督と話したという立花陽三球団社長は「手術が無事に成功したとうかがいました。元気な声を聞いて、ひとまず安心しました。1日も早い復帰を祈っています」とコメントした。離脱した時点では5位だったが、佐藤監督代行が率いるチームは現在、最下位に低迷している。巻き返しへカツを入れるべく、早期復帰を目指す。

 腰から足の先までしびれるほど症状が悪化して歩行も困難になった指揮官は、先月26日から休養に入った。それでも、翌27日には「俺は絶対に復帰してやる。見とけよ」と予告した。三木谷浩史オーナーと立花社長に「どれだけ負けが込んでも絶対復帰してください」と声を掛けられ、「去年、あれだけの思い(球団初の日本一)をさせてくれた2人に言われた」と恩返しの気持ちを強くしたからだった。

 地道で過酷なリハビリ生活に際して闘将を奮い立たせるのが、02~03年に率いた阪神の本拠地・甲子園で第2戦を開催する球宴だ。日本一監督としての「凱旋」という晴れ舞台で復活をアピールすることが、大きなモチベーションになる。

 ▽黄色じん帯骨化症 脊髄の後ろにある椎弓と呼ばれる部分を上下につなぐ黄色じん帯が骨化して、脊柱管内の脊髄を圧迫する病気。初期症状として主に下肢の脱力やしびれがみられる。悪化すると両下肢まひをきたすこともあり、日常生活に支障が生じる可能性もある。国の特定疾患に指定されている難病で、原因は不明。症状が進行している場合、手術が必要になる。

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2014年6月18日のニュース