田辺西武 1勝お預けも采配面で独自色「ベンチは見るな」

[ 2014年6月7日 05:30 ]

<巨・西>「監督募集中!」の広告の前でさえない表情を見せる田辺監督代行

交流戦 西武3-4巨人

(6月6日 東京D)
 休養した伊原監督の後を託された西武・田辺監督代行の初陣はほろ苦い結果に終わった。7回に追い付いて延長戦に持ち込んだがサヨナラ負け。現役最終年に在籍した巨人に競り負けたが「集中して全力で頑張ってくれた」とナインをねぎらった。

 これまで同様、「伊原イズム」の代名詞ともいえる野手全員がユニホームの裾を上げるクラシックスタイルで臨んだ。しかし、采配面では違った。金子侑が5回、右越え適時二塁打を放った場面。伊原監督は若手の多いチームに対し、打者の狙う球種から投手の配球まで事細かにベンチから指示を出した。ある選手が「(伊原)監督がやっているのはゲーム。感情がない」と漏らしたことがあるが、田辺代行は「ベンチは見るな。どんどん思い切りよく振っていけ。それがおまえ(金子侑)の良さだから」。自身も現役時代に多く務めた「9番・遊撃」で7試合ぶりに先発したプロ2年目が期待に応えた。

 延長10回に3連打を浴びて敗戦投手となった豊田に田辺代行は言った。「次もいってもらう。借りは返せ」――。

 ▼西武・菊池(6回3失点)野手が流れをつかんでくれたのに、僕がつかみきれず申し訳ない。

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2014年6月7日のニュース