阪神GM砲ブレーキ 得点機5の0 和田監督も嘆き節

[ 2014年6月1日 05:30 ]

<日・神>8回1死三塁、ゴメスは二飛に倒れる

交流戦 阪神1―3日本ハム

(5月31日 札幌D)
 マウンド上で力投するエースを、援護できなかった。初対戦となったメンドーサの前に6回4安打1得点に封じられるなど、またしても「初モノに弱い」部分を露呈した猛虎打線。幾度となく好機はつくった。だが、猛虎が誇るゴメス、マートンの「GM砲」が勝負どころでことごとく封じられては、ベンチも打つ手がなかった。

 「8回やな。あそこで点を取らないと、というゲームだった。2番はともかく、その前の選手が元気に塁に出ても、やっぱり、そこ(ゴメス、マートン)が決められないことには苦しくなる」

 試合後の和田監督は実名こそ挙げなかったものの、珍しく両助っ人に1本出なかったことを嘆き、天を仰いだ。敗因に挙げた8回。上本、鳥谷の安打で1死一、三塁の絶好機をつくり、頼みの3、4番に夢をつないだ。1本出ていれば…。いや犠飛でもよかった。この日の能見の調子からすれば、1点でも取れていたら接戦に終止符を打てたはずだった。だがゴメスは二飛、マートンは遊ゴロと、あっけなく凡退。好機だけでなく、チームの覇気も消え失せた瞬間だった。

 8回だけではない。4回2死二塁では、ゴメスが空振り三振。6回も1点を先制し、なおも1死一、二塁でゴメス、マートンが精彩を欠き、追加点を奪えなかった。この日の「GM砲」は、得点圏に走者を置いた場面で計5打数無安打。この体たらくでは、勝てる試合も勝てない。4番の重責を担うG砲は「打ってはいけない球に手を出した。自分がダメだった…」と、敗戦の責を一身に負った。

 投手が抑えれば、打線が打てない…。投打の歯車が、どうにもかみ合わない。8カード連続で初戦を落とし、今季2度目の3連敗を喫した和田阪神。「初戦を取ろうと思って、やっているんだけどな…」。指揮官の言葉も、どこか力なく響く。最大9まで増やしていた貯金は、いつの間にやら3つまで減った。ここが、踏ん張りどころだ。

 ▼阪神・関川打撃コーチ(初対戦のメンドーサに1得点のみ)高めに落ちるボールに思ったより角度があった。ひとまわり目で見極めることができなかった。追い込まれる前に勝負をしなくてはいけなかった。

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