途中出場で千金の勝ち越し打 関東第一・臼井「夢のようです」

[ 2014年3月24日 14:19 ]

<関東第一・美里工>8回2死一、三塁から関東第一の臼井が左越えに勝ち越しの2点適時三塁打を放つ(投手・伊波)

第86回選抜高校野球大会第4日 関東第一4―2美里工

(3月24日 甲子園)
 最高の場面、最高の雰囲気の中で打順が回ってきた。「自分が決めるつもりだった」関東第一の臼井は、そう心に誓って打席に向かった。

 7回に先発したエース羽毛田の代打で出場。その打席はストレートの四球だったが、「雰囲気があったので」という米澤監督の判断で、そのまま右翼の守備に就いた。

 そして迎えた8回、2点差を追いつき、なお2死一、三塁という絶好のチャンス。押せ押せムードの中、臼井は1ストライク後の甘く入った直球を見逃さなかった。快音を残した打球は左翼フェンス直撃の2点適時三塁打。ヒーローは「あんないい場面で打席に立てて、しかも打つことができて夢のようです」と会心の笑顔を浮かべた。

 背番号9ながら不動のレギュラーではなく、秋の地方大会も出場6試合で打席数も多くなかった。この試合も途中出場だったが、土壇場で値千金の勝ち越し打。指揮官は「出場のチャンスが少ない中で、しっかり準備してくれていたんでしょうね」と目を細めた。

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