東浜が新宜野座カーブ センバツで見た魔球アレンジ

[ 2014年2月3日 05:30 ]

少年野球教室で子供の投球ホームをまねする東浜

 ソフトバンク・東浜が「新宜野座カーブ」を完成させた。その手元から放たれたボールは、大きく縦割れして、ミットに収まった。目慣らしでブルペンの打席へ立っていた母校・亜大の先輩である松田も虚をつかれた。

 「(松田に投げたのは)反応を見たかった。昨年までに比べれば、感覚は良くなっています」。初めて目にしたのは01年センバツだった。沖縄・宜野座のエース・比嘉裕の操る魔球は「宜野座カーブ」と呼ばれた。手の甲を打者に向け、リリースの際は手首を外にひねり、中指にかけるイメージで抜くと、ボールに強い縦回転がかかり、縦割れのカーブになる。沖縄・与那城小5年時、手首などを複雑骨折した影響から内側に手首をひねるカーブは投げられない東浜は「比嘉裕さんのボールをまねしていました」と振り返る。

 「自分はアレンジし、捕手の爪先を狙って投げることでよくなった」。さらに親指と人さし指の指股に隙間のあった従来の握りから、隙間をなくして深く握ることで、より変化は鋭くなったという。新球が、新人王資格もある2年目の羽ばたきを予感させていた。

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