「ロッテ・涌井」秒読み“先発手形”に感激

[ 2013年11月20日 05:30 ]

ロッテとの第一回目の交渉を終え笑顔で会見場に入る涌井

 西武からFA宣言した涌井秀章投手(27)が19日、都内のホテルでロッテと初交渉を行った。条件提示はなかったものの前向きな発言を繰り返し、近日中に行われる第2回交渉でのロッテ入りが決定的となった。

 「対戦していて、憎たらしいと。早く降りてくれと、見ている時には思っていたと言われました。非常に良いことを言ってもらった。有意義な時間だった」と普段のポーカーフェースから一転、笑顔で話した。

 ロッテ側は交渉場所に1泊約12万円のスイートルームを、さらに「先発手形」まで用意し、最大限の誠意を示した。涌井は「ウチでは先発としてしか考えてないと言われた。本当に必要としてくれてるんだなと感じた」と感激の面持ちを浮かべた。

 伊東監督への思いも初めて口にした。ルーキーイヤーの05年から3年間を指揮官と選手として過ごした。「使ってくれて投げさせてくれた。伊東さんがあって今がある」。入団2年目の06年には開幕2戦目の先発に抜てきされ12勝。飛躍のきっかけを与えてくれた恩師だ。

 次回交渉では2年総額4億4000万円プラス出来高払いの条件と、背番号が提示される予定。「ロッテのユニホームを着た自分をイメージできたか?」という質問には「はい」と答えた。「ロッテ・涌井」は間もなく誕生する。

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2013年11月20日のニュース