小豆畑が“球界最速”二塁送球タイム1・71秒マーク

[ 2013年11月20日 09:08 ]

二塁への送球に要する時間を計る小豆畑(右)と清水

 阪神・小豆畑が“球界最速”となる二塁送球タイムを叩き出した。捕手が捕球してから二塁に到達するまでの時間が2秒以下なら「強肩」と評されるプロの世界で、それを大幅に上回る1・71秒を記録した。

 「ブレてもいいから、スピードにこだわって投げてみました。(自己ベストの1・78秒を)更新しちゃいましたね。試合想定ではなく、練習のための練習になってしまいましたけど」

 安芸キャンプの昼下がりのサブグラウンド。清水、小宮山とともに計測に挑んだ。12投目、低い弾道で二塁ベース上にいた黒田ヘッドコーチのグラブに寸分の狂いなく収まった。ストップウオッチが示した「1・71」の数字に、山田バッテリーコーチも興奮気味。「イナイチやないか!」と甲子園がある西宮市を通る国道171号の呼称になぞらえ、目を丸くした。

 日本球界では、オリックス・斎藤の1・79秒が最速とされており、西武の炭谷はコンスタントに1・9秒台を叩き出す。山田コーチは「測る位置によって(タイムが)変わるから一概にどうとは言えない」と話しながらも「強いボールを投げられるというのは魅力。(送球が)安定してくれば企図されなくなる。投手も走者を意識せずに済むしね」と、その鉄砲肩を褒め称えた。

 課題のキャッチングと打撃を鍛えれば、正捕手争いに割って入るだけの能力は備わっている。日本ハムからFA宣言した鶴岡獲りから撤退した阪神。補強しなくても、ここに「金の卵」がいる。

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2013年11月20日のニュース