西岡 名手宮本にスキあり!和田監督「あの走塁で空気が変わった」

[ 2013年5月12日 06:00 ]

<ヤ・神>3回1死一塁、大和の三ゴロで阪神の一塁走者・西岡は一気に三塁を陥れる

セ・リーグ 阪神11-7ヤクルト

(5月11日 松山)
 油断のならない男だ。名手・宮本が見せた一瞬の隙。阪神・西岡は逃さなかった。

 1―3の3回。左前打で出塁し、大和の打席でヒットエンドラン。三ゴロだったが、宮本が捕球した時点で既に二塁に到達した。さらに一塁に送球する直前にリスタート。タイミング的には微妙だったが、構わない。ベースに強引に足を突っ込み、三塁を陥れた。

 「逆転された後だったし、まだ試合が動くと感じたので。あれが6、7回なら走らない」

 盗塁はわずか4個。しかし、リードオフマンは一つでも先の塁を奪う姿勢や判断力でチームを活気づける。その姿はかつて「レッドスター」と呼ばれ、5年連続盗塁王に輝いた赤星憲広氏(スポニチ評論家)をほうふつさせ、鳥谷も「常に積極的なプレーでチームに勢いをつけてくれる」と感謝する。

 この好走塁。新人の小川は精神的なダメージを問われ「そうですね」と認めた。続く鳥谷、マートンに連続四球。和田監督も「あの走塁で空気が変わった」と振り返り、逆転に成功した。

 打っても凄かった。左前に4本打ち続け、最後は右前へ。全てシングルで、5打数5安打。シーズン200安打を達成したロッテ時代の10年以来3年ぶり3度目だ。5度出塁で4度も生還。「僕は塁に出てホームベースを踏むことが仕事。(5安打は)たまたまだと思うけど、こういう日があってもいい」と笑った。

 ▼阪神、吉竹作戦・守備走塁コーチ 凄い。抜け目がない。若い選手にも見習ってほしい。

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2013年5月12日のニュース