亜大の新エース「東浜さんがいなくても九里がいると言われたい」

[ 2013年4月8日 09:30 ]

東都大学リーグ開幕へ闘志を燃やす亜大・九里

 東都大学野球の春季リーグ戦が8日、神宮球場で開幕する。4季連続の優勝を狙う亜大は、第1試合で青学大と対戦。今秋ドラフト候補の九里亜蓮(くり・あれん)投手(4年)は、昨季までのエースだった東浜(ソフトバンク)の穴を埋めることを誓った。第2試合では駒大が12季ぶりに1部に復帰した専大と対戦する。

 東浜が抜けても、亜大にはこの男がいる。最速147キロを誇る1メートル86の長身右腕・九里。新エースはきっぱり言った。

 「東浜さんがいなくても九里がいると言われたい。誰にも負けたくない」。開幕前日のこの日もブルペンで100球を投げ込み、準備は万全だ。 昨年は東浜とともに先発の柱となり、秋には5試合で3勝1敗。3季連続優勝に大きく貢献した。防御率は東浜の1・02を上回り、0・70でリーグ1位だった。4季連続を目指す今春のリーグ戦。九里は2週間前に東浜から激励の電話をもらった。「しっかり頑張れよ」。尊敬する先輩の言葉に奮い立った。

 チームは2月から行ってきたオープン戦で11勝14敗4分けと負け越し。東浜の抜けた影響が大きいのは事実だ。生田勉監督も「投打がかみ合わず、仕上がりは良くない。まずは1部残留が目標」と現実をみつめる。だが、王者としてのプライドもある。九里は言った。「もう東浜さんは亜大にはいない。どの試合で行けと言われてもゲームをつくる準備はしてきた。チームの勝ちに貢献する」。東浜のような絶対的なエースへと成長できるか。その答えはマウンドで証明する。

 ▼亜大・嶺井博希主将 昨年から試合に出ているメンバーが先頭切って引っ張っていければいい。九里を中心にやってきた投手陣がどれだけ踏ん張れるか。

 ▼青学大・斎藤英輔主将 リーグ優勝、日本一を目指して寮生活から見直し、野球に向き合ってきた。監督を胴上げできるよう、一丸となって戦う。

 ▼駒大・松本皐兵(こうへい)主将 今年のチームは、自分たちにできることを徹底し、相手より1点でも多く取るような全員野球が持ち味。リーグ優勝を狙う。

 ▼国学院大・石川良平主将 昨秋は4位と悔しい思いをした。今年は日本一はもちろん、野球以外の部分でも日本一になるため、一丸となって挑む。

 ▼専大・河合優介主将 1部に昇格して初めてのリーグ戦なので、挑戦者の気持ちで自分たちのチームカラーを全面に押し出し、全員で日本一を目指す。

 ▼中大・二十八(つちや)貴大主将 新チーム発足時から常に優勝を目標に取り組んできた。心身ともに充実させて、全力で頑張っていきたい。 

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2013年4月8日のニュース