法大・金光監督辞任発表 六大学開幕直前に異例の交代劇

[ 2013年4月6日 06:00 ]

法大野球部の合宿所から引き揚げる金光元監督

 東京六大学野球の法大は5日、金光興二監督(57)が4日付で辞任し、神長英一助監督(52)が監督代行に就任することを発表した。指導方針に不満を募らせた同大の野球部員らが、3日に大学側に監督交代を求める嘆願書を提出。金光監督が学校側に辞意を伝えて了承された。13日に開幕する春季リーグ戦を目前に、異例の監督交代劇となった。

 金光監督はこの日「私からお話しすることはありません」と話すにとどめたが、大学関係者は「(嘆願書は)大事な問題として受け止めた。(金光監督が)選手にきっちりした態度を求めていたが、過度になっていた。不満となっていたのではないか」と指摘した。

 5日は同大で東京経済大とオープン戦を行い、指揮を執った神長監督代行は「選手は野球以外の部分でストレスがたまったのでは。開幕まで時間はないが、できるだけのことをやる」。また、河合主将は「僕たち選手は日本一を目指して、やるべきことは変わらない」と話した。

 金光監督は現役時代、広島商で1973年夏の甲子園大会を制覇。広島商の監督を経て、2003年に法大の監督に就任。10年で4度の優勝に導き、大学日本代表の監督も務めた。監督人事については、今年1月に野球部OB会が金光監督の除名を求める騒動があった。

 ▼法大・五明公男OB会長 監督が急に代わって大変だとは思うが、こういう時こそ選手には一丸となって頑張ってほしい。

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