畠山「清き一票を」地元岩手の球宴出場へ“公約”

[ 2012年5月22日 06:00 ]

<オールスター発表会見>フォトセッションで手を合わせる(左から)畠山、司会の片岡安祐美、中村

 プロ野球12球団と日本野球機構(NPB)は21日、都内で「マツダオールスターゲーム2012」の開催要項を発表。7月20日の第1戦は京セラドーム、同21日の第2戦は松山、同23日の第3戦は東日本大震災の復興支援として盛岡で行われる。西武・中村剛也内野手(28)とともに会見に出席した岩手出身のヤクルト・畠山和洋内野手(29)は、2年連続出場へ、強い意気込みを語った。ファン投票の受け付けは22日に始まる。

 畠山は「清き一票をお願いします」とファンに訴えた。第3戦の舞台となる岩手県の出身。中村とともに記者会見に出席したが、ここまでの成績はオールスターにふさわしいとは言えない。4月20日の巨人戦(神宮)から4番を外れ、打率・252で、本塁打はわずか1本。「僕の故郷でオールスターが開催されるけど、今の段階では出られるか分からない」。そこで公約を掲げた。

 (1)打率・280(2)4番に戻る(3)あと6本塁打――の3つ。(3)は本塁打競争に出場するためで、昨季23本塁打の畠山は「昨季15本以上」の条件は満たしているが、あくまでも今季の条件(7月2日までに7本以上)もクリアして胸を張って出場したい。それがファンの信頼を得るために、自ら設定したノルマだ。

 昨年は一塁部門のファン投票1位で初出場。「東北の人たちに勇気を与えるプレーがしたかった」と、7月22日の第1戦(ナゴヤドーム)では決勝3ランを放ち、見事にMVPを獲得した。地元開催の今年は昨年以上に出場したいとの気持ちが強い。岩手県営野球場は、専大北上1年の岩手大会決勝(98年7月27日)の大船渡戦で本塁打を放って甲子園出場を決めた思い出の場所でもある。

 「まずは出ることが目標。出られたらフルスイングで被災者に元気を取り戻してもらいたい。全打席本塁打を狙って、中村とも勝負したい」

 球宴まで43試合。自ら課したハードルをクリアして、故郷に錦を飾る。ファンの皆さん、畠山を信じて、清き一票を投じてみてはどうですか?

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