ダル 公式戦デビューへ気負いなし「普通の登板の一つ」

[ 2012年4月9日 06:00 ]

記者の質問に答えるダルビッシュ

 レンジャーズのダルビッシュは、公式戦デビュー戦となる9日(日本時間10日)のマリナーズ戦を前に、本拠地レンジャーズ・ボールパークで記者会見を行った。

 「プロの初登板は覚えています。でもその時からずっと投げているし、全然(今とは)経験が違う。今回は普通の登板の一つにすぎない、という感じ」

 日米メディアが50人以上集まった会見。記念すべきメジャーデビュー戦への注目度の高さをうかがわせたが、ダルビッシュ本人は気負う様子はなく、「普通の登板」と言い切った。

 7年前とは心境はまるで違う。プロで通用するのか――。不安も抱えながら無我夢中の境地で、日本ハムでプロ初登板した05年6月15日の広島戦(札幌ドーム)。完封目前の9回に2本塁打を浴びたが、8回0/3を2失点で堂々の初登板初勝利。その後166試合に登板し、09年WBCなど国際大会も経験。大舞台も数多く踏んできただけに、メジャー初登板にも重圧を感じることはない。

 マ軍打線については「何も分からない。情報は(当日の)ミーティングだけですね」と語り、データよりマウンド上での感性で勝負するスタイルは変わらない。それでも、登板を2日後に控えたこの日のブルペンでは28球。コーチを右打席に3球、左打席に10球立たせた。マ軍の現状のオーダーではイチロー、川崎ら左打者が4人、フィギンズら両打ちが2人という構成を頭に入れてのことだろう。

 「完璧に良い状態ではないが、全体的に戦える体にはなってきた」。その最後の言葉には、自信があふれていた。

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