ダル成功の鍵は環境への適応 上原「気候との戦いでもある」

[ 2012年1月19日 20:43 ]

 ダルビッシュの球威や変化球が大リーグで通用するレベルにあることに異論を挟む声はない。日本と同様の活躍ができるかは、レンジャーズが本拠を置くテキサス州の乾燥した気候や大リーグ公式球、硬いマウンドへの適応が鍵を握りそうだ。

 マリナーズなどで投手として活躍した長谷川滋利氏はレンジャーズの本拠地球場について「狭い上に外野方向へ上昇気流のような風が吹いている。とにかくボールがよく飛ぶ」と言う。「200回を投げるなら防御率3点台で御の字ではないか」と見立て、夏の暑さ対策も必要とした。

 マウンドの硬さも大敵だ。同僚となる上原浩治投手は「コンクリートの上で投げているよう」と表現した。日本と同じ投げ方では踏み出した左脚に負担がかかって毎年のように故障した上原は、フォームを研究し、3年目の昨年ようやくけがなくシーズンを終えた。

 上原は昨季、多湿なボルティモアが本拠のオリオールズからレンジャーズに移籍した。滑りやすいといわれる公式球に慣れていたつもりだったが、乾燥した気候に当初は苦しんだ。「大リーグは気候との戦いでもあるんです」と日本にない難しさを口にした。(共同)

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2012年1月19日のニュース