大阪ガス・松永 最速148キロ関西屈指の左腕

[ 2012年1月3日 08:30 ]

大阪ガスの松永昴大

2012年ドラフト候補

 関西屈指の左腕が、ドラフト年を迎える。大阪ガス・松永はスリークオーターから投げ込む常時140キロ前後の直球と、鋭いスライダーが持ち味。大学時にも上位指名確実と言われた実力派だ。

 自らの意志で進んだ社会人でも1年目から台頭した。昨年までのエース・岩見(広島)の後釜として都市対抗予選は全9試合中7試合に先発。阪和2次予選・第2代表決定戦、近畿2次予選・第1、2代表決定戦と大一番の先発を任され、存在感を示した。自己最速を148キロに更新するなど成長も著しかった。それでも都市対抗には一歩届かず。「自分の力を出せれば通用することは分かりましたが、結果が出なかったので悔しい1年でした」。大学通算23勝3敗、勝率・885を誇った左腕が勝つことの難しさを学んだ1年だった。

 だからこそ2年目に懸ける思いは人一倍だ。今オフは新球種習得とフォームの微修正に着手。アテネ五輪で男子体操団体が、28年ぶりに金メダルを獲得した時の主将・米田功氏(34)の著書を熟読してメンタル強化にも励み、心身両面を鍛え直している。「今はとにかく都市対抗に出場することしか考えていません」と松永。名実ともに、アマ球界の頂点に立ってみせる。

 ◆松永 昂大(まつなが・たかひろ)1988年(昭63)4月16日、香川県さぬき市出身。志度小3年から野球を始め、投手。志度中では軟式野球部所属。高松商ではエースとして活躍も、3年夏県大会は3回戦で高松桜井に敗れて甲子園出場経験なし。関西国際大では1年春にリーグ戦初登板し、3年春から主戦。阪神リーグ通算23勝3敗。最速148キロ。1メートル75、77キロ。左投げ左打ち。

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2012年1月3日のニュース