勝ち越し呼んだ!五十嵐、4球で今季初勝利

[ 2011年4月28日 06:00 ]

ナ・リーグ メッツ6―4ナショナルズ

(4月26日 ワシントン)
 メッツの五十嵐が26日(日本時間27日)、ナショナルズ戦で今季初勝利となるメジャー2勝目を挙げた。「いい場面で投げさせてもらえるのはありがたいし、それを重ねることによって自信にもつながる」。わずか4球で敵を黙らせた。

 5回2死二、三塁。迎えるのは前の打席でソロを放っていたワースだった。打ち気にはやる右打者を見透かしたように初球に外角低めへカーブを投じてストライク。3球で追い込むと、最後は94マイル(約151キロ)の直球で空振り三振に斬った。

 メジャー移籍1年目の昨季は、4月下旬に故障者リスト入り。結局1勝1敗、防御率7・12に終わった。力んだ高めを痛打された反省から、今季は低めを意識。腕を下げた制球重視の新フォームに取り組み「自分のものになったとまでは言えないが、自分に合っているし、いい状態だと思う」と好感触だ。

 チームは地区最下位ながら、これで5連勝。テリー・コリンズ監督も「2週間前はきつい状況だったが、突然好転して驚いているよ」と手応え。開幕マイナースタートからはい上がった右腕の出番は、今後増えそうだ。

 ▽日本投手の最少球数勝利 長谷川(エンゼルス)が99年4月23日のロイヤルズ戦で2球勝利を飾ったのが最少記録。同点の8回1死一塁、2番手でマウンドに上がり、打者2人をそれぞれ1球で内野ゴロに打ち取ると、9回に味方打線が勝ち越して白星が転がり込んだ。09年8月28日のブルージェイズ戦では岡島(レッドソックス)が3球で勝利投手となっており、五十嵐の4球は3番目。また、メジャーでは日本球界では存在しない0球勝利も2度記録されている。

続きを表示

2011年4月28日のニュース