涌井の年俸は今月中に決定へ 年俸調停委が初会合

[ 2011年1月19日 17:00 ]

 西武球団との契約交渉が難航する涌井秀章投手の今季年俸を決める年俸調停委員会が19日、東京都内で初めて開かれ、今月中に金額を決定する方針を確認した。21日には、涌井と球団からヒアリングを行う。

 委員長の熊崎勝彦コミッショナー顧問は「双方からご意見をうかがい、熟慮を重ねた上で、キャンプ前をめどに公正かつ妥当な結論を導きたい」と話した。委員の堀内恒夫前巨人監督は「現場にいた人間として涌井の気持ちはよく分かる。自分も勉強しながらやっていく」と語った。委員会は石塚久弁護士を含めた3人で構成される。

 涌井は昨季、5年連続2桁勝利となる14勝を挙げた。現状維持の年俸2億円プラス出来高払いの提示を不服としている。

 年俸調停は2001年の下柳剛投手(日本ハム、現阪神)以来7人目。09年の野球協約改正に伴い設置された諮問機関の調査委員会が調停委を構成し、今回は調査委が招集された初めてのケースとなった。(金額は推定)

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2011年1月19日のニュース