売却騒動ショック!?横浜、精彩欠き92敗目

[ 2010年10月3日 06:00 ]

「移転反対」「横浜存続」のボードを掲げるファン

 【横浜1-7巨人】球団売却騒動で揺れる横浜は攻守で精彩を欠いた。

 今季初先発の桑原謙が4回5失点KO。3点を追う3回無死一、二塁では内川が三重殺に倒れるなど、打線はわずか3安打1点と沈黙し、今季92敗目を喫した。島田ヘッドコーチは「動揺は表に見せないけど、不安はあると思う」とナインの気持ちを代弁した。
 横浜の親会社、TBSホールディングスが、住宅設備大手の住生活グループと球団売却交渉を進めていることが表面化してから最初の試合。試合前には加地球団社長が、尾花監督、コーチ、選手、スタッフを集め、事態の混乱を謝罪するとともに「万が一、株主が代わっても球団はなくならない。動揺しないように」と沈静化に努めた。左翼席には一部ファンが「横浜存続」「移転反対」のプラカードを掲げるなど、ファンの間にも動揺は広がった。
 選手会長の村田は試合後、「シーズン中にこういう話が出るのはどうかなと思う」とし、内川も「そういう話はないに越したことはない。普通ではありませんね」と戸惑いを隠さなかった。
 尾花監督は「言うことは何もない。選手にはいいプレーをしようと言った」と話すにとどまった。残り4試合。グラウンド外の騒動が、チームに微妙な影を落としている。

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2010年10月3日のニュース