小笠原不在で一丸…同点から長野、亀井が連弾

[ 2010年5月24日 22:26 ]

 【巨人6―4オリックス】リードしては追い付かれる苦しい展開でも、最後は競り勝った。巨人は八回に長野、亀井の連続ソロで勝ち越し。原監督は「長野の一発は見事。そして亀井が打ち、クルーンが抑えたのは価値がある」と喜んだ。

 同点とされた八回の攻撃。1死後、長野が1ボールからの2球目、平野の高めに浮いた直球を中越えにはじき返した。「きのう(23日)三振しているし、追い込まれると厳しい。早めに仕掛けよう」。持ち味の積極性が生きた。亀井も続く。甘い直球を逃さず、右翼席へ。打率1割台と不振が続く中、「なりふり構わず、原点からやり直そう」とバットのグリップを下げた昨年前半の打撃フォームに戻し、4月13日以来の一発につなげた。
 小笠原が23日に負った右手打撲のため、ベンチ入りメンバーから外れたが、その穴を全員で埋めた。ラミレスは一回の先制2ランに、五回には一時勝ち越しとなる犠飛。代役の3番、高橋も七回に犠飛を放った。長野は「小笠原さんにいつも負担ばかりかけている。みんなでカバーできれば、と思っていた」とチームの思いを代弁。緊急事態を乗り越えての白星に、充実感が漂った。

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2010年5月24日のニュース