慶大左腕13K リーグ戦初勝利がノーヒットノーラン

[ 2010年4月17日 14:19 ]

東大戦でノーヒットノーランを達成した慶大の竹内大

 東京六大学野球春季リーグ第2週第1日は17日、神宮球場で行われ、慶大の2年生左腕、竹内大助(中京大中京)が東大1回戦でリーグ史上21人目(通算22度目)の無安打無得点試合を達成した。試合は慶大が7―0で勝ち、竹内大はリーグ戦初勝利で大記録を成し遂げた。同リーグのノーヒットノーランは2004年春に日野泰彰(立大)が早大2回戦でマークして以来で、慶大投手では89年秋に東大2回戦で達成した若松幸司投手以来、41季ぶり7人目。竹内大は3四球を出したものの、13三振を奪った。

 最後の打者をスライダーで空振り三振に打ち取ると、ごく控えめにグラブをたたいた。慶大の今季初戦で2年生左腕、竹内大が東京六大学史上21人目のノーヒットノーランを達成。元プロの江藤新監督の初陣を華々しく飾り「まさかという感じです」と照れ笑いを浮かべた。
 「高校でも9回の完投はなかった」という投手とは思えない圧巻の投球だった。一回を3者三振で抑えると、その後も伸びのある直球と鋭い変化球で凡打の山を築く。「五回を終わってスコアボードを見たらゼロだった」。気付いたら大記録が迫っていた。
 中林(現JFE東日本)らが卒業し、今季の慶大には誰一人勝ち星を挙げた投手がいなかった。横一戦の競争の中、オープン戦で好結果を残した竹内大がチームの開幕マウンドに。「自分が引っ張っていこうと思っていた」と自覚する通りの内容で期待に応えた。
 中京大中京高の大先輩に当たる指揮官はウイニングボールを手に「何とも言えんよ」と目を潤ませる。守り勝つ野球を掲げる“江藤慶大”が最高のスタートを切った。

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2010年4月17日のニュース