背水7年目、03年自由枠右腕は「何でもやります」

[ 2010年2月8日 07:05 ]

「何でもやります!」吉川輝昭

 【横浜担当・江村 聡信】

 横浜の吉川輝昭投手(28)が7日、尾花監督から直接指導を受けた。1メートル85、92キロの右腕は午後2時過ぎにブルペン入りすると、力強い直球を披露。だがフォークを投げ込んだ途端、尾花監督の目が光った。ボールを持ってマンツーマンの熱血指導。1球ごとに手元を確認しながら、吉川は15球を投じた。
 「監督からフォークの握りを教えてもらいました。1日だけでは分からないけどいい感触だったので試していきたい」
 テーマは切れ味鋭いフォークの習得だ。人さし指と中指に2センチほど浅くはさむようアドバイスを受けた。指揮官は「グッと深く握っているから浅くしたらどうなるのかと。何かのきっかけで落ちればと思ってね」と意図を説明した。
 吉川は、03年全日本大学野球選手権で日本文理大の初優勝に貢献。同年ドラフトで横浜に自由枠で入団した。プロ初先発となった04年6月2日の広島戦(横浜)で6回3失点で初勝利。05年は開幕ローテーション入りするなど期待は大きかったが6年間でわずか1勝。1軍生き残りは厳しいが、例年以上の覚悟を持ってキャンプに臨んでいる。「自分は自由枠だけど6年間で1勝しかしていない。残してもらえてありがたいし、1軍のキャンプに参加させてもらえた。チームに貢献できるなら何でもやります」。殻を破るため、7年目右腕ががむしゃらになっている。

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2010年2月8日のニュース