新人評論家 元阪神投手に「相変わらずせっかち」

[ 2010年2月5日 10:48 ]

練習後、球場の外野付近に咲いていたサクラに興味深々のカーライル

 日本ハムのバディ・カーライル投手(32)が4日、昨季限りで現役引退した前阪神の赤星憲広氏(33)=スポニチ評論家=が視察する中、48球の熱投を見せた。開幕ローテーション入りが期待される経験豊富な新助っ人は、糖尿病を乗り越え“元戦友”に活躍を誓った。

 虎戦士の魂が、少なからずよみがえったようだった。赤星氏が視察する中、ブルペン入りしたカーライルは大野を相手に48球の熱投。「来ているのは知っていた。ナイスガイだったし、引退してしまったのは残念」と電撃引退を惜しみながら「いい選手だったね」と懐かしそうに振り返った。
 中心性脊髄(せきずい)損傷との診断を受けて12月9日に現役引退を表明した赤星氏。カーライルの在籍期間も01、02年と短く「僕のこと覚えてるかな?」と赤星氏は話していたが、その心配も無用だった。
 結局、直接会話する機会はなかったが「(フォームは)相変わらずせっかち」という赤星評に「23歳の時より大人になってると思うけど…。根本は変わってないかな」と苦笑い。それでも目測の球速が速くなったとの評価に「長い年月がたっているから、若干は速くなってるんじゃない」と照れた。
 01年に国内で7勝、メジャーでも通算11勝を挙げるなど、実績はまずまず。以前はきれいな回転だった直球を、現在は打者の手元で動かすなど“進化”もしている。さらに「シンカーやカットボールはできる限り増やしていきたい」と意欲的だった。
 1型糖尿病と闘いながらのプロ生活。公表したのは31日のキャンプイン前日だったが、赤星氏は以前から知らされており最後に「頑張ってほしい」とエールを送った。
 「開幕に合わせて最善を尽くすだけだよ」。スウィーニー、藤井が抜けた穴を新助っ人がしっかり埋めてみせる。

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2010年2月5日のニュース