阿部も絶賛!巨人新人右腕 このフォークは使える!

[ 2010年2月5日 08:07 ]

<巨人キャンプ第1クール>ブルペンで投球練習する土本

 【巨人担当・平尾類】

 名刺代わりのウイニングショットで存在を強烈にアピールした。巨人の新人・土本恭平投手(24)がブルペン入り。伸びのある直球を投げ込んでトップギアに入ると、落差の大きい高速フォークを連投。捕手を務めた阿部が「良いフォークです!」「グッドボール!」と声を張り上げ、ブルペン後方で見守っていた伊原ヘッドコーチも「慎之助!この球をほかの投手も覚えるように言っとけ!」と絶賛した。
 配球の30%以上を占めるフォークが土本の生命線だ。握りの深さを調節し、ストライクを取る球と空振りを取る球の2種類のフォークを投げ分ける。「(中日の)浅尾みたいになってくれればいいね。それだけの力は持っている」と阿部の評価は高いが「フォークの高さもコースもまだまだ。得意球でアピールしないと」と自己採点が辛いのも志の高さの表れだ。
 上原(現オリオールズ)の背番号19を継承した即戦力右腕。層の厚い救援陣の中では14日の紅白戦から結果が求められる。「この打線を抑えられればどこでも抑えられる。三振は取れなくてもいいから点を与えたくないですね」と眼光は鋭い。
 合同自主トレではボクシング前WBCフライ級チャンピオンの内藤大助に顔が似ていることで話題になったが、それだけで終わるつもりは毛頭ない。越智、豊田、小林、M・中村と右の救援陣はライバルは多いが、宝刀・フォークをひっさげて開幕1軍入りを目指す。

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2010年2月5日のニュース