“V請負人”笑顔!ジーマックス初V

[ 2009年10月17日 06:00 ]

<ジーマックス・東京電力>初優勝に沸くジーマックスナインは安西監督を胴上げする

 【ジーマックス1―0東京電力】スポニチ後援の蒼龍旗争奪野球最終日は16日、東京ドームで決勝が行われ、元巨人の安西健二監督(47)が率いるジーマックスが東京電力を1―0で下し、初優勝を飾った。エース左腕の挽野(ひきの)潤投手(35)が5安打完封して1点を守りきった。ジーマックスには、蒼龍旗などが贈られ、最高殊勲選手には今大会2勝を挙げた挽野が選ばれた。

 この瞬間を待っていた。9回2死三塁、挽野がこん身の直球で空振り三振を奪う。初優勝に沸くナインにもみくちゃにされ、エースが笑みを見せた。「ドームのマウンドは気持ちよかった。最後はとにかく全力で投げました」。0―0の7回、田渕が左翼フェンス直撃の二塁打を放ち、2死二塁から丹羽の左前打で先制。その1点をエースが守りきった。
 挽野は、03年には佐川急便関東のエースとして優勝に貢献しMVP。“優勝請負人”として2年前に加入した。元ロッテなどで活躍した愛甲と横浜高で同期で、80年夏の甲子園に優勝した安西監督は「投手力には自信を持って臨んだ。勝つなら接戦」とうなずいた。この日は指揮官の結婚記念日。右翼を守る長男・勇弥らナインから胴上げされ、3度宙に舞うと「最高のプレゼントをもらった」と感無量の面持ちだった。

 <東京電力 渡部好投も惜敗>準決勝から連投のエース右腕・渡部が4安打1失点に抑えたが惜敗。20年ぶりの優勝はならなかった。清水監督は「仕方ない。継投は考えなかった。渡部は気持ちが出ていたので…」と無念さをにじませた。それでも「チャンスはつくれた。最後の1本が出なかったところを詰めたい」と今後へ課題を挙げていた。

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2009年10月17日のニュース