ヤクルトが先勝!デントナが「チョーウレシイ」逆転弾

[ 2009年10月17日 21:30 ]

7回、逆転2ランを放ち、ナインに迎えられるヤクルト・デントナ(左端)

 プロ野球、セ・リーグのクライマックスシリーズ第1ステージ第1戦は17日、ナゴヤドームで行われ、リーグ3位のヤクルトが、3―2で2位の中日に先勝した。ヤクルトは2点を追う7回、デントナの2ランなどで3点を奪い逆転した。先発の石川は持ち味の緩急を使った投球で6回2失点と粘り、勝利を呼び込んだ。

 今季わずか1度しか対戦のないチェンに、6回まで1安打のヤクルト打線。0―2の7回にようやく目覚めた。1死三塁から青木の左安打で1点をかえし、デントナが逆転2ラン。一気に試合をひっくり返した。

 攻略の糸口を作ったのは、左ふくらはぎ痛から復帰したばかりの田中。右翼線二塁打で出塁し、宮本が一ゴロで走者を進めた。「宮本さんがしっかりつないでくれた」と話したのは適時打の青木。ヤクルトらしいつなぎの野球が、5番打者のアーチを呼び込んだ。

 殊勲の2ランを放ったデントナは「チェンが疲れてきて、球が上ずったので運良く打てた」と言う。最近は配球を読むのをやめ「きた球を振ってやろう」と頭を整理した。ちゃめっ気たっぷりの外国人は、6回の中日の攻撃で和田が安打で出塁すると、体を触りまくって自分にこすりつけた。先制弾を放った和田の好調な打撃にあやかった効果は、すぐに現れた。

 「こういう勝ち方しかないと思っていたら、その通りになった」と高田監督。シーズン終盤の勢いそのままに逆転し、逃げ切った。指揮官の描いた通りの戦いで、初のCSの先手を取った。

 ▼ヤクルト・青木「打ったのはストレート。ランナーを還すことだけを考えて集中して打ちました」(7回タイムリー)

 ▼ヤクルト・デントナ「打ったのはスライダー。チェンがすごい投球をしていたが、スライダーが抜けてきた唯一の失投を逃さずにとらえる事ができた。ヤクルトファンがたくさんいるレフトスタンドに打ててチョーウレシイ」(7回ホームラン)

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2009年10月17日のニュース