ヤクルト 館山の最多勝確定援護も…

[ 2009年10月12日 06:00 ]

 【ヤクルト4-3中日】いつもなら手放しで喜べるはずだった。ヤクルト・デントナが7回に逆転の21号2ランを放ち、今季の中日戦勝ち越しを決めた上に、中日・吉見の17勝目を消して館山の最多勝も確定させた。しかし、打った当人は複雑な表情だ。

 中日・落合監督が17分間にわたって抗議する中、同僚のガイエルが試合時間短縮の標語「Let’s 省 time」の看板をベンチで掲げたが効果はなかった。デントナは「抗議の対象になる本塁打で申し訳なかったが、自分としては完ぺきにとらえていた。ちょっと気持ちは晴れないね」と顔をゆがめた。
 17日からのCS第1ステージへ向け、出塁率のタイトルと打率3割をほぼ手中にした青木、右手親指骨折の宮本、右太腿痛のガイエルを休養させていた。主力不在の中、初対戦だった中日・チェンにてこずりつつも、CS前哨戦を制した。それでもタイトル争いが招いた“混乱”に「ああいうのは遅延行為だから(規定の5分間がたったら)退場にせないかん」と高田監督。CS第1ステージは遺恨対決となりそうだ。

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2009年10月12日のニュース