西武 象徴的敗戦で自力優勝消滅

[ 2009年8月14日 21:44 ]

 【西武2-3日本ハム】首位日本ハムに負ければ、自力優勝の可能性が消える西武。後がない一戦で、幾度となく泣かされ続けている救援陣の不安定さが露呈した。渡辺監督は「(先発の)帆足を五回途中1失点で代えてまで勝負を懸けた試合。やれることをしっかりできてない」と嘆いた。

 2―1と逆転した直後の七回、3番手・星野が死球とけん制悪送球でピンチを招いた。ベンチは左打ちの稲葉に対し、左腕を見切って右腕の大沼を投入したが、犠飛で同点に。大沼は八回にも踏ん張りきれず、金子誠に痛恨の勝ち越し打を許した。星野は「自分のミス」とうなだれ、大沼は無言で引き揚げた。
 ダルビッシュの前に六回まで1安打の打線は、0―1の七回に執念を見せた。中島からの4連打で2点を奪って逆転。だが、さらに無死一、二塁で清水が送りバントを失敗。結局、追加点を奪えなかったことも響いた。
 「簡単なミスを連発しては勝てない。まだ甘さがある」と指揮官。球界屈指の右腕相手に勝機をつかみかけただけに、敗戦のショックはより濃い。がけっぷちでの象徴的な敗戦。昨年の日本一チームのリーグ連覇は、遠のいた。

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2009年8月14日のニュース