阿部 WBCへいきなり308スイング

[ 2009年1月10日 06:00 ]

ロングティーを行う阿部慎之助

 巨人・阿部慎之助捕手(29)が9日、グアムで始動し約3時間のハードメニューをこなした。昨年10月に痛めた右肩も順調に回復。WBCを照準に09年のスタートを切った。

 午前8時30分すぎ。宿舎から自主トレ先のパセオ球場まで、約20分のランニングから練習は始まった。ウオーミングアップ、キャッチボール、ノックをこなすとバットを握った。坂本とのロングティーで308スイング。「振ったのは今年初めてだったけど、思ったより右肩に負担がなかったからね」と、感触を確かめながらセンター方向にはじき返した。

 打撃練習後にも約30本のダッシュ、腹筋強化を敢行。例年の始動日には体に刺激を入れる程度だったが、何としてもWBCに間に合わせるためのハードトレだった。「疲れたよ。体がバリバリに張ると思うけど、質よりも量をこなしたいね」と汗をふきながら宿舎まで歩いた。

 いじめ抜いた下半身は新モデルのスパイクが支えていた。足首に不安があるだけに、アンダーアーマー社製の軽量スパイクを試した。捕球の体勢でつま先立ちになった際も負担を軽減させるタイプで、メジャーリーガーにも人気がある。日本初上陸モデルで、WBC前にも新タイプのシューズが手元に届く予定だ。

 坂本には打撃時の両足の使い方を指導するなど、初日から精力的だった。WBCまで2カ月を切ったが「そこを目標にやっていく」と言った。動き続けた3時間。阿部の決意の表れだった。

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2009年1月10日のニュース