岩村レイズ13点圧勝!Wシリーズ進出王手

[ 2008年10月16日 06:00 ]

<レッドソックス・レイズ>危なげない試合展開で勝利し王手!ナインを迎える岩村

 【レイズ13-4レッドソックス】レイズが14日(日本時間15日)、レッドソックスとのア・リーグ優勝決定シリーズ第4戦に13―4で大勝。ワールドシリーズ進出へ王手をかけた。打線がこの日も3本塁打を含む14安打で13点と爆発。3試合連続9得点以上はリーグ優勝決定シリーズ史上初の快挙だ。連続試合安打が7で途切れた岩村明憲内野手(29)は好守で勝利に貢献。後がなくなったレッドソックスは16日(同17日)の第5戦、先発の松坂大輔投手(28)にすべてを託す。

【プレーオフ日程と結果


 全米一の熱狂度で知られる敵地を2夜連続で静まり返らせた。沈黙する大観衆の中で、レイズベンチだけが沸き返っていた。

 今季2勝7敗と苦しんだ敵地での連勝。ワールドシリーズ進出に王手をかけた岩村も「自分たちもここまで強い野球で連勝できると思ってなかったし、誰も予想してなかったと思う。投打のかみ合った完ぺきな試合だった」と驚きを隠せない。

 持ち前の機動力と破壊力がいきなり初回に出た。ナックルボーラー・ウェークフィールド対策として1死一塁からアップトンが二盗。直後にペーニャが2ラン、ロンゴリアが新人のポストシーズン新記録となる5本目のソロだ。3回にはクロフォードの二盗直後にアイバーが場外2ラン。左打者の外角へ揺れながら落ちるナックル対策としてアイバーだけでなく、ナバロ、ペレスの両打ち打者はいずれも右打席に立ってプレッシャーをかけた。「キャンプから自分たちのストライクゾーンを徹底させてきた。その成果をうれしく思う。今年の完ぺきな試合の1つになった」とマドン監督も満足げだ。

 岩村自身ポストシーズン連続試合安打は7で止まったが2回1死一、三塁では俊足クリスプの二ゴロを華麗なグラブトスで併殺に仕留めて無失点でしのいだ。「自分がヒットを打つより勝ちがうれしい。2回の併殺も勝敗を分けたと思う」。失点していれば、相手に流れが行きかねない場面での好守。スポーツ専門局ESPNも“この日のスポーツ10大プレー”の1つとして、この試合から1つだけ選んだ。

 史上初のリーグ最低総年俸(約43億円)球団のワールドシリーズ進出へ王手をかけた。松坂討ちで一気に決めるしかない。「きのう、きょうの自信を出せれば互角以上の戦いができる」と岩村。快進撃の歩みは、終幕が近づくにつれて力強さを増すばかりだ。

 ≪余裕の先発ローテ変更!≫レイズのマドン監督が余裕の先発ローテーション変更に踏み切った。第5戦の先発に順番通りのシールズではなく、第2戦で4回1/3を5失点だった左腕カズミアーを中4日で投入することをマドン監督が米メディアに明かしたもので「シールズは本拠地で相性の良さがあるから(9勝2敗)」と説明。カズミアーと松坂は9月に2試合で投げ合ってチームは1勝1敗。再び松坂の前に立ちはだかる。

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2008年10月16日のニュース