えっ清水!?ドキドキ7年ぶり救援白星

[ 2008年9月16日 06:00 ]

<ロ・ソ>9回表をしのぎベンチに戻る清水直

05年5月27日 オレに投げさせろ!清水直、志願の完投勝利

 【ロッテ8―7ソフトバンク】どよめきが大歓声に変わった。同点の9回。8番手でコールされたのはロッテ先発陣の柱、清水だった。02年以来6年ぶりの中継ぎ登板。1回を2安打無失点で切り抜け、裏の今季8度目のサヨナラ勝利を呼び込んだ。
 「新しいリリーフカーに乗ったのは初めて。ドキドキしましたね。僕を含め最近、先発が5、6回で代わって中継ぎの負担が大きい。いける人がいこうと。絶対に勝つんだという表れです」
 今季初のスクランブル態勢だった。12連戦の3戦目となる試合前、先発陣の中継ぎ待機プランを検討する首脳陣に、清水が「僕が投げられます」と志願。ブルペンで待機した。唐川が4回途中でKOされ、8回まで7投手をつぎ込む展開。中継ぎ陣では守護神・荻野しか残っていない状況で出番はやってきた。6回途中降板の11日オリックス戦から中3日。この後、中2日で18日西武戦に先発する右腕は今季最速の147キロを計測。その気迫が打線に乗り移った。
 9回裏1死二、三塁。清水と同い年の大塚が中前に運んで総力戦を制した。延長10回の続投準備を始めていた右腕がつかんだ11勝目は01年以来7年ぶりの救援勝利。バレンタイン監督は「チームの結束力としか言えない」と目を細めた。
 ソフトバンク戦3年ぶりの3連戦3連勝で勝率5割復帰。4位とはいえ2位オリックスまで2ゲーム差に接近した。白熱のCS出場争い。なりふり構わず勝ち進むだけだ。

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2008年9月16日のニュース