カブス・ザンブラノがノーヒットノーラン

[ 2008年9月16日 06:00 ]

アストロズ戦で無安打無得点試合を達成、ナインと抱き合うカブスのザンブラノ(中央)

 【カブス5―0アストロズ】カブスのエース、カルロス・ザンブラノ投手(27)がアストロズ戦で今季2人目、球団史上36年ぶりのノーヒットノーランを達成した。

 右肩の故障明けながら最速98マイル(約158キロ)の速球を軸に許した走者は四死球の2人のみ。「人生で一度は達成したかった。ずっと意識して毎回スコアボードを確認したよ」と声を詰まらせた。気性の激しさで知られる一方、日本びいきが高じてスパイクに自分の名前をカタカナで書く一面も。9回に代打出場し、歴史的瞬間を右翼から見届けた福留も「こういう状況であれだけの成績を残せるのは大したもの」と祝福した。
 大型ハリケーン「アイク」がヒューストンを直撃し、中2日空いてブルワーズの本拠地ミルウォーキーで代替開催。天候が理由の中立地開催は61年以降3度あるが、ノーヒットノーランは史上初だった。ただシカゴから車で約2時間と近く、観客2万3441人の9割以上がカ軍ファン。ピネラ監督は「ファンと私たちにカルロスが特別なことをしてくれた」と喜んだ。
 本拠地を提供した2位ブルワーズがダブルヘッダーで連敗し、前日点灯した優勝マジックは3つも減って7に。大黒柱の快挙で地区V2へカウントダウンが始まった。

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2008年9月16日のニュース