神撃止めた!“赤いハンカチ”斉藤悠葵

[ 2008年9月13日 06:00 ]

ウイニングボールを手に、ニッコリの斉藤

 【広島4―0阪神】広島の“赤いハンカチ王子”が虎の進撃を止めた。3年目左腕・斉藤悠葵(ゆうき)がプロ入り最長の7回を散発4安打無失点で2勝目。3試合連続サヨナラ勝ちでノリノリだった首位・阪神打線を完全に黙らせた。

 「比較的楽に投げられました。調子は悪くなかった。真っすぐを軸に変化球をしっかり投げられた。腕を振って打たせていこうと思っていた」
 福井商時代に3度出場した甲子園もプロでは初登板。ここまで勝ったことがなく「暑いし、あまりいいイメージはなかった」が、130キロ台の直球と110キロ台のカーブで緩急をつけ、球持ちのいい投球フォームで幻惑した。勝負どころの5回には喜田の2失策などで1死満塁のピンチを招いたが、金本を二ゴロ併殺打に仕留めて脱出。「あそこは開き直って投げました」と笑顔を見せた。
 “ハンカチ王子”こと早大・斎藤佑樹(2年)と漢字は違うが、同じ読みで話題となり、1年目の06年10月1日の巨人戦で初勝利を挙げた際にはヒーローインタビューで赤いハンカチで汗をぬぐうパフォーマンスを披露した。昨年は未勝利に終わり伸び悩んだが、この日は成長を証明するプロ入り最多の107球となった。
 これでチームは3連勝で借金1。横浜に敗れた3位・中日とのゲーム差は1に縮まった。クライマックスシリーズ出場へ“赤ヘルのユウちゃん”が秘密兵器になりそうだ。

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2008年9月13日のニュース