楽天キラーだ内海 通算5戦で無傷4連勝

[ 2008年6月17日 06:00 ]

<楽天・巨人>力投する巨人先発・内海が6回2死一塁、楽天・山崎武を見逃し三振に抑える

 【巨人3―0楽天】最後の打者を空振り三振斬り。119球を投げきった巨人の内海が仙台の夜空に向かって雄叫びを上げた。今季チーム64試合目で初完封。東北地方を襲った地震の影響で、登板間隔が2日間延びたことは問題にせず、連続無失点を18回に伸ばした。

 「いい休養ができたので9回まで全力で投げた。リックに二塁打された時は1点はいいやと思ったけどね」
 初回に2安打を許したが、さえ渡ったチェンジアップを武器にゴロの山を築く。安打を許さなかったのは3、4回だけ。それでも打たせて取る投球で楽天打線を封じた。原監督に「完封してこい」と送り出された9回、先頭のリックに二塁打されたが、開き直って腕を振り、後続を断った。
 前日は岩隈に7安打無四球に抑えられて零敗。「やり返してやろうと思った」の言葉通り、楽天が誇る2枚看板の田中と投げ合って8安打無四球でお返しの完封劇。自身楽天戦に限れば通算5戦で無傷の4連勝。34イニングで防御率0・53と驚異の数字を残している。
 それでもまだ5勝目(4敗)。自身の成績をやっと貯金1とした内海は「(チームは)まだ借金。早く5割に戻したいですね」。有言実行の左腕エースの言葉が頼もしく耳に響いた。

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2008年6月17日のニュース