佑ちゃん 高校時代のライバル倒し3勝目

[ 2008年5月5日 06:00 ]

<立大・早大>力投する早大・斎藤佑。1失点で完投勝利

 東京六大学野球春季リーグ第4週第1日は4日、神宮球場で1回戦2試合が行われた。第2試合では、早大・斎藤佑樹投手(2年)が早実時代からのライバルで、日大鶴ケ丘出身の立大・仁平(にひら)昌人投手(2年)との大学初対決を制し、1失点完投で今季3勝目を挙げた。第1試合では慶大・中林伸陽投手(3年)が2失点完投で東大に先勝した。

【早大グッズ


 【早大7―1立大】9回2死。最後の打者を143キロ直球で二ゴロに打ち取ると、斎藤はわずかに笑みを浮かべて整列に加わった。4安打1失点で今季2度目の完投勝利。「負けられないと思った。1―1で絶対先に譲れなかった」と汗をぬぐった。

 早実3年の春季東京都大会準決勝で日大鶴ケ丘に敗れ、高校最後の黒星を喫した。その時に投げ合ったのが、この日の立大先発・仁平。3年夏の西東京大会準決勝でも再び投げ合い勝っているが、この日が大学では初対決だった。「特に意識はしなかった」と言うが、大学入学後も連絡を取り合う仲で、2日にも「立教の先発は仁平ですかね?」と対戦を楽しみにしていた。

 序盤は力みからか直球が走らず、2回に犠飛で先制点を奪われるなど苦しい投球。しかし「相手より先には降りられない」と変化球主体に切り替え、徐々に調子を上げた。力投に応え打線も6回に勝ち越し。7回に集中打を浴びせて仁平をKOした。前日には家族とうなぎを食べて英気を養ったという斎藤。「だんだん良くなってきた。負けなしで来ているのがいい」。苦い思い出を振り払った右腕が、早大のV4ロードを切り開く。

 <慶大 中林が今季初完投>エース左腕・中林が意地の今季初完投勝利で2勝目を挙げた。それでも3回に2本の単打と3盗塁を絡められ、2点を先行される内容に「反省が残る。でも、2失点して絶対完投してやると思った」と笑顔はなし。女房役で4回に左前勝ち越し打を放った坂本も5盗塁を許し「中林の癖を見抜かれていた」と反省しきりだった。相場監督は「リードされてドキッとしたが、9回やれば追いつくと思った」と安どの表情を見せていた。

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2008年5月5日のニュース