ラロッカVSコリンズ監督 大ゲンカ

[ 2008年2月22日 06:00 ]

ラロッカとコリンズ監督(右)は他者を寄せ付けず、室内練習場付近でこんこんと話し合う

 オリックスの高知キャンプで21日、テリー・コリンズ監督(58)とグレッグ・ラロッカ内野手(35)が“激突”した。練習中、2度にわたり報道陣の目前で激しく言い争ったもので、指揮官と主軸打者のまさかの場外バトルが展開された。昨年の最下位をはじめ、8年連続Bクラスからの脱出を目指すチームにボッ発した“内紛”。シーズンに影響を及ばさなければいいが――。

 まさに一触即発だった。最初の衝突はラロッカが室内練習場のマシン打撃を終えた直後だ。出口付近でコリンズ監督と激しい言い争いを始めた。
 一緒に練習していたローズとカブレラは次のメューに備えて本球場へ向かったが、2人はお構いなしだ。丸本通訳、監督付きの鈴木通訳の存在を無視して声を荒らげると2人の口からは「F○○K YOU!」の放送禁止用語まで飛び出した。さらに本球場に向かう途中で第2R。室内練習場ゾーン入り口付近で立ち止まると、今度は指揮官が2人の通訳に“リングアウト”を通告。1対1のガチンコ勝負を展開した。
 5分間ずつの計10分の“激闘”を終えた2人はその後、笑みさえ浮かべながら報道陣の前を通り過ぎた。何事もなかったように練習メニューをこなしたラロッカは、練習終了後「これからの調整法とかバッティングのことを話した。そんなに大きな問題ではない」とバトルの理由を説明。「今までもあったこと。お互いに熱くなってしまった。お互いが誤解して最初は話がかみ合わなかった」と話した。一方で指揮官は「ラロッカとの意見交換?特に自分の方から(話すこと)はない」と口をつぐんだ。
 ラロッカに関しては「昨季も起用法などをめぐってコリンズ監督と言い争いをしていた」という球団関係者の証言もある。今回の真相は不明だが、ラロッカが公衆の面前で指揮官に侮辱的な言葉を浴びせたことは事実で今後、ラロッカに何らかの処分が下される可能性もある。せめてもの救いは“バトル”が他のナインの目に触れなかったことくらい。指揮官と主軸打者に遺恨が残ることにでもなれば、8年連続Bクラス脱出は見えてこない。

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2008年2月22日のニュース