加藤 サムスン相手に余裕の2回零封

[ 2008年2月22日 06:00 ]

<ヤクルト・サムスン>ヤクルト先発の加藤は、2回を投げ1安打無失点の好投

 【ヤクルト4―2韓国サムスン】ヤクルトの大学・社会人ドラフト1巡目左腕・加藤幹典投手(22=慶大)が、韓国サムスンとの練習試合に先発として実戦初登板。2回を1安打無失点に封じた。完全に相手をのんでいた。投球後は打者を待つようにすぐ構え、テンポよく投げた2回19球を「緊張せずに投げられたのはよかった。ゼロで抑えるのにこだわっていた」と涼しい顔だ。縦横2種類のスライダーは8球中7球がストライク。2回の5番パク・ソクミンには120キロスライダーでバットをへし折った。

 右打者の外角へボールからストライクになるスライダー、通称「バックドア」も3球決めた。新球パームも2球披露した半面、最速151キロの直球は140キロ止まり。制球がばらつき、シュート回転する課題も残り「直球があっての変化球」と反省も忘れない。それでも高田監督は「安心して見ていられた。開幕候補?その1人であることは間違いない」と絶賛した。
 首脳陣が認めるのは、その自己管理能力だ。新人で唯一、本隊のバスに乗らずタクシーで先に球場入りして体をケア。前クール中は「ちょっと下半身を張らせたいので」と特守を志願して自らをいじめた。会見の最後に「“加藤はこんなものじゃない”って書いてください」とちゃめっ気たっぷりにアピールしていた。ソフトバンク・大場、楽天・長谷部との“大学ビッグ3”の看板はダテじゃない。加藤はさらにギアを上げていく。

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2008年2月22日のニュース