青木 メジャー挑戦封印2億円突破

[ 2008年1月30日 06:00 ]

2億円の大台に乗った青木は笑顔で優勝を誓った。奥は代理人の柏健吾氏

 ヤクルトの青木宣親外野手(26)が東京・新橋の球団事務所で代理人とともに契約交渉に臨み、球団日本人最高年俸の2億2000万円で更改した。5年目での2億円突破は球団史上最速。安打製造機は昨オフ交渉で訴えたポスティング・システム(入札制度)でのメジャー挑戦を封印。個を捨てチームのために、新リーダーとして引っ張る覚悟だ。

 「チーム状況を考えたらポスティングとか勝手なことは言ってられない。日本でやらないといけないこともあるし、まだ自分は挑戦しようというレベルにもない」。個人の目標についても「浮かばない。チームとしての日本一しかない」と言い切った。昨年12月の北京五輪アジア予選を経験したことで「今まで自分のためにやってきたことが小さく見えた。勝つ喜びを思い出せた」。宮本の1億8500万円を抜き、名実ともにチームの顔となった青木に鈴木球団社長は「顔という意味も含めた特別査定もある。もう本当に1番なんだから、引っ張ってほしい」と昨季21年ぶりの最下位に沈んだチームの再建を託した。

 「若い自分が先頭に立ってやっていく」。“脳内革命”で芽生えた自覚がツバメのヒットマンの目の色を変えた。

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2008年1月30日のニュース