阪神・西勇 “5度目の正直”で待望の初勝利 オリ時代の恩師、5日死去の清川氏にささげる力投

[ 2024年5月17日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神9―4中日 ( 2024年5月16日    バンテリンD )

<中・神>勝利しファンの声援に応える西勇(撮影・須田 麻祐子)
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 阪神・西勇は“5度目の正直”で待望の初勝利をつかんだ。10安打されても6回85球の2失点で14年連続勝利。5日に死去しオリックス時代に投手コーチとして師事した清川栄治氏にささげる粘投だった。

 「めちゃくちゃお世話になったし、何とか今日勝っていい報告できるようにしたいなという思いがあった。こうやって勝って届けることができて一番良かった」

 初回以外は毎回走者を出し、2回に投ゴロを打って親指にしびれが残った状態で力投した。「2本指で投げている感覚だったが、ストライク先行で頑張った」。4回無死満塁では今季初安打の右前適時打。3年ぶりの打点を挙げ、2点を返された5回は後続の1死一、二塁を切り抜けた。

 観戦した両親の前での白星に「タイミングが良かった」と笑顔。次回が通算300試合目の先発で、「今を大切にしながら1年でも長く野球できればいい」と恩師のいる天国を見上げた。
(杉原 瑠夏)

 ○…西勇(神)が今季初勝利。シーズン5試合目はオリックス時代の15年の6試合に次ぐ、11年の先発転向後2番目の遅さ。これでプロ3年目11年の初勝利からの連続シーズン勝利を14年に更新した。中日戦は昨季5月17日のバンテリンドームから4連勝で、通算10勝目(9敗)とし、自身6カード目の2桁勝利を記録した。

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