日大・市川祐が好救援でリーグトップタイ4勝目 12年ぶりに青学大から勝ち点も奪取

[ 2024年5月17日 18:05 ]

東都大学野球1部春季リーグ・第5週第3日   日大4―1青学大 ( 2024年5月17日    神宮 )

<日大・青学大>試合を制した日大・市川(左から2人目)ら日大ナイン(撮影・大城 有生希)
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 1部では12年春以来、12年ぶりに青学大から勝ち点を挙げると日大ナインはハイタッチを交わして喜んだ。

 エースの座にふさわしい快投だ。3回途中からマウンドを託された市川祐投手(3年=関東第一)は6回2/3を1安打無失点と完璧な投球を披露。強力青学大打線を手玉に取ってリーグトップタイの4勝目もつかみ「点差もあって余裕を持って登板できました」と堂々と振り返った。

 3回、先発の坂尾浩汰投手(4年=龍谷大平安)が1点を失いなおも1死一塁とするとエースに声がかかった。「いつでもいける準備はしていた」。一発浴びれば同点の場面で今秋ドラフト候補の佐々木泰内野手(4年=県岐阜商)を迎えたが、狙い通りに遊ゴロ併殺。快投劇の幕開けだった。

 その後もツーシームやカットボール、スプリットなど多彩な変化球を低めに丁寧に集めて凡打の山を築いた。「真っすぐを見せ球にしてツーシームやカットボールで打ち取れた」と今秋ドラフト1位候補の西川史礁外野手(4年=龍谷大平安)も2打数無安打に封じるなど9回1死まで17者連続アウト。エースとしての貫禄を示す73球を「青学大にはいつも打たれていたので勝てて良かったです」と喜んだ。

 チームはこれで6勝4敗の勝ち点2とし、他力ではあるが優勝への可能性も残る。逆転Vのためには残り全勝が最低条件。現役最多12勝を誇る右腕は「優勝するには1回も負けられないので、起用されたところで役目を果たしたい」とチームのために腕を振り続ける覚悟を示した。
(村井 樹)

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