阪神・原口 天国の“同志”への思い胸に全力プレー

[ 2024年5月17日 07:00 ]

セ・リーグ   阪神9―4中日 ( 2024年5月16日    バンテリンD )

<中・神>6回、原口は3点本塁打を放つ(撮影・須田 麻祐子)
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 【記者フリートーク】天国へいった“同志”への特別な思いはずっと変わらない。昨年12月、共通の知人の結婚式で原口と顔を合わせた際に「お願いがあるんです…」とあるものを託された。

 直後スマートフォンに送られてきたのは大量の写真と動画。そのすべてに昨年7月に脳腫瘍で亡くなったOBの横田慎太郎さんが映っていた。「これをヨコのご両親に届けて欲しいんです。僕の娘にも会ってくれて。ご両親に是非、見て欲しいんです」。抱っこした原口の愛娘に「かわいいね~」とほほ笑む横田さんの姿を見た母・まなみさんは「原口さんは本当に優しい人なんですね」と涙ぐんだ。

 自らは大腸がんを克服し、今も1軍のグラウンドに立つ。2人は「一緒にお立ち台に立とう」と誓い合っていた。横田さんが目指してきた場所でプレーする意味を日々かみしめ、今日も背番号94は、全力プレーを続ける。(阪神担当・遠藤 礼)

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