宝塚月組トップスター鳳月杏退団会見「あっという間で気がつけば20年」今後は「何かしら表現することを」

[ 2026年5月19日 12:20 ]

笑顔で退団会見を行う宝塚歌劇団月組トップスター、鳳月杏
Photo By スポニチ

 来年3月28日に退団する宝塚歌劇団の月組トップスター鳳月杏(ほうづき・あん)が19日、大阪市内で退団会見を行った。

 真っ白なパンツスーツで登壇した鳳月は「この立場(トップ)になってから退団の時期を考えていて“大劇場4作(で退団)”と決めたのはお披露目公演が終わった後」と早くから覚悟を決めていたことを明かした。

 “添い遂げ退団”となるトップ娘役の天紫珠李(あまし・じゅり)とも「同時に就任しましたので卒業も同じタイミングでするという認識だった」と“あうんの呼吸”だったそうで「侍タイムスリッパーのお稽古時期に(大劇場4作目の)作品が決まったので、彼女から改めて“一緒に卒業させて頂きます”という風に言ってくれた」という。

 「ひたすら目の前のことに向き合ってきましたので、あっという間で気がつけば20年という感じ」。宝塚随一の演技力を誇る鳳月だが、その歩みは決して順風満帆なものではなかった。06年、92期生として初舞台。月組に配属され、下級生のころは特に目立つタイプでもなく、新人公演の主演も経験していない。

 しかし「一番の転機」と語った「花組への異動」(14年)が鳳月の比類の才能を開花させた。「あの経験がなければ今の自分はいない」というほどで、このころから、役への的確なアプローチで存在感を発揮して組を支え19年4月、再び古巣の月組へ異動。24年7月、入団19年目と、現トップ体制では最も遅い就任だった。

 最も印象に残る作品は今年1月の「侍タイムスリッパー」。「それまでは宝塚の男役を通して役を作って行く感覚でしたが、侍…はまったくそれを意識せず舞台に立っていて。力が抜けた状態でシンプルに、お芝居の面白さを感じることができた」と振り返った。

 「宝塚」を「空気みたいな存在」と話し「息を吸うかのように劇団に向かう生活だったので、本当に今も(退団する)実感がない。人間としてもたくさん成長させて頂いたのでこれからも、そういう場であってほしい」と願いを込めた。さらに、自身についても「退団までは先のことは考えられない」としつつ「何かしら表現することをやっていきたい」とした。

 サヨナラ公演は12月12日に兵庫・宝塚大劇場で開幕する「天穹のアルテミス/Belle Epoque(ベル エポック)」(来年1月24日、東京宝塚劇場では同2月13~3月28日)。

この記事のフォト

「宝塚歌劇団」特集記事

「美脚」特集記事

芸能の2026年5月19日のニュース