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日本に中国の高い壁 ブロック14本浴び…ミスも重なり完敗

[ 2016年5月30日 05:30 ]

第3セット、清水(右)のスパイクは中国のブロックに捕まる

バレーボール男子リオデジャネイロ五輪世界最終予選兼アジア予選第2日 日本0―3中国

(5月29日 東京体育館)
 2大会ぶりの五輪切符獲得を目指す世界ランキング14位の日本は同19位の中国に0―3のストレート負けを喫し、1勝1敗となった。サーブでミスが続き、攻撃が機能しなかった。31日は同2位のポーランドと対戦する。

 最後までリズムをつくれなかった。日本の強みである清水、石川、柳田の強力なジャンプサーブ。これで相手守備を崩して、連続得点を奪うのが必勝パターンだが、3人にサーブのミスが続いては日本のペースにならない。3人のミスは計13本に対し、サービスエースはわずか2本。清水は「攻めていたけれど、ミスが重なった。入っていれば、この結果にはならなかった」と悔しがった。

 逆に中国の強みであるアジアNo・1の高さにつかまった。スタメンの平均身長が1メートル90の日本を約11センチ上回る中国のブロックを14回浴びた。第3セットは23―22とリードしながらも、最後は清水と石川のスパイクが止められて終わった。石川は「サーブが機能しなかったので、サイドアウトで耐えなければいけなかった」と唇をかんだ。

 4年前の最終予選でも負けている中国に、またしても痛い1敗だ。今予選で世界ランキングが日本より下位は序盤2戦のベネズエラと中国だけ。連勝発進で勢いに乗って、今後続く格上との戦いに挑みたかっただけに、悔やまれる。あす31日の相手は14年世界選手権覇者のポーランド。清水は「まだ(五輪への道が)途絶えたわけじゃない。しっかり切り替えたい」と言った。サーブの復調が鍵となるが、不調で途中交代した柳田も「しっかりサーブで攻められるように、心の準備を整えたい」と前を向いた。

 ▽男子バレーボールのリオデジャネイロ五輪への道 予選は8チームの総当たりで争う。日本は(1)アジア4チーム中トップ(2)その他7チームのうち上位3チーム、に入れば出場権を獲得できる。五輪出場国は12カ国で、既にブラジル、ロシア、イタリア、米国、アルゼンチン、キューバ、エジプトが出場を決めている。また、世界最終予選メキシコ大会(6月4~6日)でもう1チームが決まる。

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2016年5月30日のニュース