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リオ五輪代表決定の成松 歓喜の涙「この日をイメージしてきた」

[ 2016年4月2日 21:19 ]

男子ライト級の3位決定戦で、中国選手に勝利し感極まる成松大介

 ボクシングのリオデジャネイロ五輪アジア・オセアニア予選最終日は2日、中国の遷安で行われ、男子ライト級の3位決定戦で全日本選手権6連覇した26歳の成松大介(自衛隊)が山俊(中国)に3―0で判定勝ち。3位以内に与えられる五輪出場枠を日本選手として初めて獲得し、代表に決まった。

 リング上で勝利が告げられると、成松はガッツポーズを見せ、「やったー!」と雄叫びを上げた。「この日をずっとイメージしてきた。これで五輪に行ける」。五輪代表を決めると、涙を流して関係者と抱き合った。

 「負ければ引退」。そう覚悟して挑んだ。完全アウェーの中、開始と同時に激しく打ち合い、的確なパンチを顔面やボディーに当てるなどし、主導権を奪った。最終3回こそガス欠になり反撃を受けたが、序盤のリードを守り切り夢切符をつかんだ。

 ロンドン五輪ミドル級で金メダリストの村田諒太も認める実力。「肝が座っていて、物おじしないから、どんな試合でも力を出せる強さがある。パンチ力もスピードも技術も素晴らしい」。昨年のインドネシア大統領杯も制し、今年1月の代表選考会ではロンドン五輪銅メダルの清水を判定で下した。自信をつけて大舞台に立つ。「パンチ力には自信があるので、五輪に向けてさらに改善点を見つけて調整したい」と向上心をのぞかせた。

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2016年4月2日のニュース