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「限界つくらずに挑戦を」佐藤真海さん、母校で講演

[ 2013年9月24日 11:40 ]

講演のため母校の宮城県・気仙沼中学校を訪れたパラリンピック陸上の佐藤真海選手(中央)

 2020年東京五輪の招致活動で活躍したパラリンピック陸上女子の佐藤真海選手(31)が24日、宮城県気仙沼市にある母校の気仙沼中学校で講演し、「自分の限界をつくらずに夢に向かってチャレンジしてほしい」などと後輩らにアドバイスした。

 佐藤選手は今月7日、アルゼンチン・ブエノスアイレスで行われた国際オリンピック委員会(IOC)総会のプレゼンテーションに登場。東日本大震災で被災した故郷の子どもたちを「スポーツの力」が励ましたことを訴え、東京開催決定に貢献した。

 この日は生徒やグラウンドの仮設住宅の住民ら約400人を前に講演。プレゼン当日の朝、現地のテレビで同校の様子を見たことに触れ、「みんなの応援を感じてプレゼン会場に向かうことができた。心の支えになった」と感謝していた。

 大学時代に骨肉腫で右脚を切断した佐藤選手は、義足の走り幅跳び選手として12年のロンドンまでパラリンピックに3大会連続で出場した。

 同中2年の熊谷成美さん(14)は「先輩にこんな人がいてかっこいい。東京五輪では、ボランティアとして関わりたい。いろんなことにチャレンジして頑張りたい」と話していた。

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2013年9月24日のニュース