「聖火を東京に」首相、歌も披露 評価委が現地調査開始
国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会は4日、2020年夏季五輪招致を目指す東京への現地調査を開始し、会場視察では中央区晴海の選手村予定地などを見て回った。評価委メンバーを迎えた安倍晋三首相は「聖火を東京に持ってこられるようにお願いする」と英語で訴えた。評価委は4日間にわたり14項目のテーマに沿って東京の開催計画を精査する。
東京都の猪瀬直樹知事は「皆様との間に、前向きで強い絆を結ぶことができれば本当にうれしい」とあいさつ。招致委員会の竹田恒和理事長は「最高の東京、最高の日本、そして私たちのベストをお見せしたい」と決意を述べた。
安倍首相は日本語で「より速く、より高く、より強く」と節を付け、1964年東京五輪の愛唱歌も披露した。
プレゼンテーションは大会理念や会場計画、選手村などがテーマで、プレゼンターを務めたサッカー女子の澤穂希選手(INAC神戸)は「招致活動が本格的になったと実感した。(東京の計画は)試合に集中できる環境だと思う」と話した。
選手村の説明役を務めたフェンシング男子の太田雄貴(森永製菓)は「凄くいい雰囲気だった。百点の出来だと信じている」と話した。スキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(グレースマウンテン・インターナショナル)も同席し、地元の中学生が和太鼓で歓迎した。有明テニスの森公園では猪瀬知事と車いすテニスの国枝慎吾(ユニクロ)がコートで打ち合う演出もあった。評価委を出迎えた元トップ選手の松岡修造氏は「知事がプレーをしていた時点で(評価委の)心をつかめたと思う」と好感触を口にした。
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