角田裕毅「夢がかなう瞬間」3年ぶり開催F1日本GPに感慨

[ 2022年10月5日 14:31 ]

F1日本GPを前に会見するアルファタウリの角田裕毅
Photo By スポニチ

 3年ぶりに開催されるF1第18戦日本GP(7日開幕、三重県鈴鹿サーキット)を前に、アルファタウリの角田裕毅(22)とピエール・ガスリー(26=フランス)が都内で会見した。14年の小林可夢偉以来8年ぶりに日本人ドライバーとして日本GPに出場する角田は「今年の鈴鹿は僕として夢がかなう瞬間。日本人として日本のファンの前で、歓声の前で走るのは夢だった。4年前は一観客として2コーナーで見ていた自分が、まさか4年後に走れるとは思わなかったので本当に楽しみ。不幸にも去年はキャンセルされてみなさんもストレスがあったと思うが、自分もかなり落ち込んだ。ストレスを発散して結果につなげられれば。得意としている鈴鹿で、アグレッシブな走りをみなさんにお届けできればと思う」と一気に思いをはき出した。

 第17戦が行われたシンガポールGPから3日に帰国後、「一番食べたかった」というもつ鍋に舌鼓を打ち、「鈴鹿は松阪牛が有名なので、焼き肉を今日食べたい」と笑った。4日夜はガスリーとカラオケに興じたそうで、ガスリーに「今後何が起こってもあれほど楽しい思い出はない」と言わしめたが、角田自身は「結構ひどかったのでもうちょっと練習したい。ガスリーと(年末の)サンクスデーで成果を発揮できたら」と“リベンジ”を誓った。

 鈴鹿については「世界で一番走ったコース。何千周も何万周も走って、特性がどこにあるか分かっている」と自信たっぷり。思い出として14年のF4選手権での優勝を挙げ「予選でコースレコードを出して、決勝はスタートで2番手に抜かれたが、最後に抜き返した。30秒後ぐらいにクラッシュがあってセーフティーカーが入ってそのままゴールだったので、抜いてなければ2位だった」と振り返った。好きなコーナーを聞かれると「全部」と答え、お勧めのオーバーテークポイントについては「ピエール(ガスリー)は知っていた方がいいよ。僕が1位で走るから」と軽くジャブを交えつつ「1コーナーまでのところが一番抜きやすいけど、その前のシケインのブレーキングで抜くのが好き。ブレーキングが得意なので、攻めのブレーキングで抜けると気持ちいい」と説明した。

 今季は第4戦エミリアロマーニャGPの7位が最高で入賞は3回のみ。それでも来季のアルファタウリ残留が22日に決まり「ホッとした。考えることが1つ減って、ドライブに集中して結果を追求できる。まずは落ち着いて今季残り5レースを終えたい。特に一発の速さでは成長できているし、課題もはっきりしている。ガスリーから多くのことを学んで、来季につながるレースもできたらと思う」と抱負を述べた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年10月5日のニュース