人気カーレースの日系ドライバーが暴言で処分 バーチャルレースで差別的発言

[ 2020年4月14日 16:12 ]

厳しい処分を科されたカイル・ラーソン(AP)
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 米国最大のモータースポーツ統括団体でストックカーレースの名前にもなっているNASCARは13日、チップ・ガナッシ・レーシングに所属しているカイル・ラーソン(27=米国)に無期限の出場停止処分を科し、復帰するには人種差別の基礎知識の習得を目的にしたプログラムの受講が必要だという判断を示した。

 AP通信によれば、母親が日本人のラーソンは12日に行われたバーチャルレース(モンツァ・マッドネス・iレーシング)で、指示を与えるスポッター(白人)とのヘッドフォンを通したやり取りの中で「聞こえないのか?」と言ったあとに黒人を侮蔑する「N」から始まる言葉を吐き、それはライブ配信を通して多くの人が耳にする事態となった。

 これを受けて個人スポンサーだったマクドナルドとクレジット・ワン・バンクの2社が「看過できない」として撤退を表明。マクドナルド社は「聞き捨てならない発言で非常に残念。我々の価値感とはかけ離れている」と不快感を示した。ガナッシ・レーシングは無期限の無給処分としたが、スポンサーが離れたことでラーソンに代わるドライバーを探すと見られている。

 ラーソンは「自分のミス。言い訳はしない。家族や友人たちには申しわけないと思っている」と謝罪。NASCAR最高峰のレースで優勝歴のあるただ一人の日系ドライバー(カップシリーズで2勝)だが、大きな代償を払う結果となった。

 NASCARは新型コロナウイルスの感染拡大でレースを中断中。バーチャルレースはファンがドライバーとつながりを持つ機会となっているイベントで、その中での軽率な発言となってしまった。

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