トヨタ エアバッグ破損の恐れで64万台追加リコール
トヨタ自動車は11日、事故の衝撃を和らげるエアバッグが破損し部品が飛び散る恐れがあるとして、「カローラ」「ノア」など20車種、計64万8081台(2000年12月~04年4月製造)の追加リコールを国土交通省に届けた。海外販売分を含めると約227万台に上る。
トヨタなど5社は昨年4月、同じ不具合で41車種、計約73万台(うちトヨタ約30万4千台)をリコールしている。エアバッグを製造した部品メーカー、タカタ(東京)のリストに漏れがあり、追加リコールした。
国交省によると、助手席用エアバッグを膨らませるガス発生剤を詰める工程にミスがあり、ガスの容器が破損して金属片が飛び散ったり出火したりし、けがをさせる危険がある。
ガス容器の無償交換まで数カ月かかり、当面は助手席のエアバッグは作動しないよう施す。トヨタは「なるべく後部座席を使ってほしい」としている。
静岡市で今年1月、リコール対象ではなかった車のエアバッグから高温の金属片などが飛び散り、後部の床が燃える事故があった。けが人はいなかったが海外でも不具合の報告があり、トヨタは対象を広げ追加リコールした。
海外分は各国のルールに従いリコールと同様の措置を取る。
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